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建築設備と配管工事(柔ワイヤ工法)2017・5 掲載のお知らせ


 建設設備と配管工事2017.05 一部引用-------------------------------------

特集:耐震支持金物の現状

「柔ワイヤ工法(R)」の開発
<吊り機器の制震・制振補強>
 
新日本空調株式会社 永坂 茂之・品田 直也・木村 崇・田村 稔・中川 冬彦
日栄インテック株式会社 金子 敏也・大田 準・大野 杏介

1.はじめに
 地震時における吊り機器の補強方法として、ワイヤを用いた制震・制振補強「柔(にゅー)ワイヤ工法(R)」(特許出願中)を開発した。新たな(NEW)ワイヤの張り方による柔構造を提案し、施工現場における生産性を向上させると共に、吊り機器の落下リスクを軽減して全国各地へ安心・安全を提供している。作業時間を従来(全ねじボルトによる補強)の3分の1以下にし、作業時の省スペース化と省資源化を図り、制震・制振機能が吊り機器へ大きな力の作用を低減するという効果を、後付け施工で実現する。
 工法に用いる専用部材「柔ワイヤセット」を誰もが購入して取り付けることができ、加えてインターネットで取り付け手順や加振時の補強性能を動画で確認し、製品カタログをダウンロードすることができる(https://www.nichieiintec.jp/pipe/1461.html)。また、製品および取り付け方法などの質問については、札幌から沖縄まで全国21ヶ所にある日栄インテック株式会社管材事業部の営業所が対応している。

2.新工法の紹介
2-1 開発背景


 吊り機器への補強には一般的に、吊りボルト(全ねじ)に専用金具を取り付け、吊り用と同じ全ねじボルトで4面にX状の斜材を設ける、「X状据付法」(第1図)が採用される。この補強作業は高所で行われ、斜材の準備には採寸と切断作業を伴い手間がかかるために、作業時間の短縮が求められている。剛性を高めて補強効果を得るが、吊り機器に大きな揺れや共振(揺れの増幅)が生じた場合、吊りボルトの剛性が一番弱い箇所に応力が集中する。
 これらを解決するため、採寸と切断作業を不要する補強方法、また吊り機器の共振が起こり難い柔構造を検討し、全く新しい補強仕様を提案するに至った。

2-2 特徴
 本工法では、全ねじによるX状の斜材の代わりに、2本のワイヤを用いる。「柔ワイヤセット」(写真1)で用意される専用のワイヤとワイヤ固定金具、ワイヤ引留め金具を用い、ワイヤを可動させるように固定金具に取り付けてループ状に張っていくことが大きな特徴である。地震によって吊り機器が揺れると同時にワイヤが可動し、その可動量を固定金具とワイヤの摩擦で制御することで、吊り機器の揺れを減衰させる。一般に用いられるオイルダンパー等の特…

 


建設設備と配管工事2017.05 一部引用--------------------------------------