日栄インテック

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管材新聞 2017年5月24日掲載


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日栄インテック
 地震対策に最適新工法

吊り機器の制震・制振補強 「柔ワイヤ工法」


 日栄インテック株式会社(本社・東京都荒川区、社長高橋善晴氏)は、地震対策に吊り機器の制震・制振補強の新工法を新発売した。
 「全ネジボルトX状据付法」では、斜材の準備に採寸と切断作業が伴い作業が手間どり、吊り機器に大きな揺れや共振が発生すると、「吊りボルト」の剛性が一番弱い箇所に応力が集中するケースがあり、東日本大震災では吊りボルトに破断が生じた事例があった。
 これに対し、従来の剛性を高めて振れを抑える「剛」の発想から、固定させずに共振を抑える「柔」へと発想を転換。同社が開発した「柔ワイヤセット」は、「柔ワイヤ固定金具」と「柔ワイヤ引留金具」、「柔ワイヤロープ」の三つで構成される。
 「柔ワイヤ工法」は、各「吊りボルト」の上下両端に「柔ワイヤ固定金具」を設置し、「柔ワイヤロープ」をループ状に「X」状に対角線に取り付けるもの。
 「柔ワイヤロープ」は、固定されないため、振動時には吊り機器が揺れると同時に可動。この可動量を「柔ワイヤ固定金具」と「柔ワイヤロープ」の摩擦で制御し、揺れを減衰(制震・制振)させて「吊りボルト」への応力を分散(応力負荷軽減)することで、「吊りボルト」の破断抑制による落下リスク低減と地震後の設備機能保全に適している。
 各部材は軽量なので、作業・持ち運びが簡単。
施工時には部材落下の可能性を低減、部材点数が少ないため、材料置き場の省スペース化も実現する。施工現場での斜材の採寸や切断が不要で、「柔ワイヤロープ」を通す簡単な作業なので、ボルト・ナットの締め付け回数が減ることにより、施工時間は「全ネジボルトX状据付法」に対し約3分の1(同社比約70%削減)。
 適用吊りボルトはW3/8。金具類は鉄製(電気亜鉛めっき)、亜鉛合金製。ワイヤはステンレス製(SUS304)。別売りでワイヤカッターも用意されている。


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