大成建設様と日栄インテックが共同開発したT-シーリング・グリッド」
(日栄インテックの商標は「N-Safe」)が
日刊工業新聞に紹介されました。
ご質問や取材、具体的なご相談が御入用でしたら大変お手数ですが、
耐震のメール(下記)にお送りいただくか、日栄インテック株式会社 特需3課までお気軽にお問い合わせください。
〒116-0011 東京都荒川区西尾久7-57-8
Mail taishin@nichieiintec.co.jp
(引用開始)
大成建設は日栄インテック(東京都荒川区)と共同で、既存の吊り天井に軽量アルミ製フレームを格子状に取り付ける耐震・落下防止技術「T-シーリング・グリッド」を開発した。
フレームは一定間隔で対面に差し渡す主材と、照明器具などの天井設備を避けて主材間をつなぐ副材で構成。主材は天井面に小径の穴を開けて上層階の床版(スラブ)に引き抜け防止効果のあるアンカーを打ち込み、じかに吊るため高い支持力を発揮する。
解体作業なしで吊り天井の耐震性を高め、損傷しても落下させない。
アルミ製フレームは日栄インテック製の厚さ12ミリメートル、幅88ミリメートルの押し出し形成。これを主材と副材に使う。副材は設置間隔に応じて幅の狭い成型材にもできる。主材を吊るアンカーは90センチメートルごとに施工。
地震動による水平変位に対応するピン構造のバックルを介し、金具(吊りボルト)で天井面に合わせて主材を取り付ける。
アルミ製フレームの設置間隔は主材が2.25メートル、副材は天井配備の配置によって変わるが1.8メートルが基本。副材は両側の主材に固定され、一体的に天井面を支える。
主材は天井面に直径75ミリメートルの穴を開けてドリルで上層階のスラブ下面を削孔し、棒状の治具により、くさび状に開くウエッジ式アンカーを固定して吊り下げる。同アンカーを使うと6キロニュートン以上の引き抜き強度が出せるという。
「施工は基本的に上層階スラブへのアンカー打ち込みとアルミ製フレームの取り付けで済む。作業が容易で解体を伴わないため、オフィスや学校を共用状態のまま週末を使って耐震化できる」(尾方大輔大成建設建築本部建築技術部課長代理)という。オフィスビルで11月に初施工する。
国土交通省は東日本大震災で約2000件もの天井落下を確認。死亡者まで出す事態を招いたことから2014年4月に建築基準法施行令で吊り天井の技術基準を定める。既存建築物にも対応が求められ、「対策について問合せが急増している」